NEC Express5800/S70 タイプRB 平成23年5月27日
昨年11月パソコンが作りたい衝動にかられた。でも夏に作っているので同じような性能の物を作っても仕方がない。何か作る物ないかと考えると、データ保管用のファイルサーバーに使っている昔自作した古いパソコンがあった。

実は新しいパソコンはCPUの消費電力が大きく、大昔の物の方がはるかに低電力で動く。ファイルサーバーなので、常時使うわけでなくたまにデータを更新保存するだけだが、電力喰いは夏に部屋が暖かくなるので嫌だ。

IntelがAtomというCPUを作っていて、小さなマザーボードにCPUが実装されて、他にメモリを載せHDD・ケース・電源を用意すれば動作する。これは非常に消費電力が少ない。Atomでファイルサーバーを作ろうと電源を物色していたが、CPU付きマザーボードが7,000〜8,000円で手に入るのに電源がそれより高い。それにAtomはCPUの性能がかなり低いと言うこともあって考えあぐねていた。

情報収集にAtom関係の掲示板を見ていたら、別のパソコンの事が書き込まれていた。メーカーがサーバー用に作っている物をデスクトップパソコンとして流用するととてもコストパフォーマンスが良いとのこと。

サーバーも激安になると安売りの時で1台7,980円程からあるが、これはビデオカードを追加しなければディスプレイ表示ができない。サウンドカードも追加してメモリも増やし・・・・これで結構お金がかかる。と言ってもCPUとマザーボードそれに電源と小容量とはいえメモリもHDDも付いていて1万円以下で自作は出来ない。
やはりVALUESTARにデザインが似ている
そこまで安くはないが、NECのサーバーがグラフィックもサウンドもマザーボードに実装されている物で実用になるという。

12月初めにNECのExpress5800/S70 タイプRBがNTT-X Storeで販売されたのだが、初回の予約販売にパナソニックのエチケットカッター(鼻毛切り)をサービスにつけたので、つけられたあだ名が鼻毛サーバー(鼻毛鯖)となってしまった。NTT-X Storeはお客さんのウケをを狙ったのか。

価格は19,800円で3,000円の割引クーポンが付いて実売価格16,800円。ただし3回目までの販売で注文が殺到し、サーバーが激重となりクレジットカード決済が出来ず、それ以降の注文は440円加算の代引きのみとなった。

それでも送料無料なので17,220円である。何回か販売を見ていると毎回300〜500台が十分から十数分であっという間に売り切れていく。
ダンボールが大きくて受け取る時少したじろいだ。
CPUは私が2008年10月に作ったIntel Core 2 Duo E8500より性能は少し下だが、普通のデスクトップパソコンとして十分使えるレベルとのこと。

12月27日に注文して29日に到着。送られてきたダンボール箱が大きいのにビックリしたが、これにはマウスとキーボードが入っていて、何だか至れり尽くせりとなっている。

早速OSを入れファイルサーバーにした。これだけ安いのにOSにコストをかけるのも馬鹿げているので、マイクロソフトのサーバーOS試用版が180日間使えるので試してみた。

デスクトップの右下に試用期間の残りが表示されるのがうるさいけれど何分タダである。半年過ぎたら再インストールするか、それともWindows7を入れるか。いやフリーのUbuntuに入れ替える手もある。
内部の様子
このExpress5800/S70 タイプRBの特徴は、消費電力が少なく結構静かなこと。電源を入れると一瞬フロントファンがブォーと音を立てて回転し、後は回転数が低くなる。ファンはフロント・CPU・ケース・電源と4個付いているが通常は全て低速回転となり、耳に付きにくい音で気にならない。

確かに超高級パーツで作った静音パソコンにはかなわないかも知れないが、今まで私が作った全てのデスクトップパソコンより遙かに静かだ。自作のE8500機は電気は喰うしうるさいしとかなり情けない。

それにサーバーなので中の部品も耐久性を考えて良い物を使っている。これならもう自作は止めて激安サーバーを早い周期で買い換えた方が安く上がる。

メモリはファイルサーバーなら2GBで十分で、標準の1GBでもどうにかなるが、最近価格の下がっていたDDR3メモリが、2GB X 2枚組は3月が一番底値で、4月になると価格が上昇してきた。あわてて4月初めにCFD販売のDDR3 4GB(2GB x 2枚組) W3U1333Q-2Gを3,780円で購入した。メモリは標準と合計で5GBになった。
TDP130W対応のCPUクーラー
これで本体との合計は21,000円。あと以前使っていたSeagateのハードディスク1TBも追加した。もうこれ以上はパーツを追加しないつもりだ。そうでないとコストパフォーマンスが低くなる。

ウェークオンラン(WOL)で他のパソコンから電源を入れ、リモートデスクトップで遠隔操作もできるので、私のノートPC(Vista)で内部に入りVista上で動かないアプリを使うことも出来る。これは結構便利だ。

このシステムはリモートデスクトップで電源も落とせるので、LANケーブルと電源さえ繋げばどこでも設置でき、キーボードもマウスもディスプレイもいらない。押し入れの中でも離れた部屋の隅でも置き場所の制約を受けないのが便利だ。

消費電力はアイドリング時40W程で、ネットの電気代計算シミュレータで計算すると1年間電源入れっぱなしで電気代7,914円と計算された。ディスプレイ分の電気が安くなっている。
HDDベイは3個だが160GBが実装されているので空きは2個
S70 RBには専用のwikiがあり多くのユーザーで情報を管理している。
S70 RB の wiki

NTT-X Storeの製品リンク
(最近は3,000円のクーポン割引はなくなり、メモリとのセット販売だけになった)
S70RBの製品ページ  メモリーとのセット販売

NECで製品を購入すると70,770円でとても購入できる価格ではない。
NEC得選街の製品ページ (このサイトは削除されました)

2ちゃんねるに専用のスレッドがあるが、更新が早く次々新しいスレに替わっていく。
S70 RBはこれまでに7,000台以上販売された。さて次はいつ新しいパソコンを作るか問題だ。
評価版なので残り日数が表示される
ホーム だらずげな話に戻る