水平道 平成19年11月23日 所在地:鳥取市円護寺・東町
E尾根に登るためBの谷から尾根の角を登っていると突然目の前に道が現れた。全長200m程もあるGの道だ。

何これ???
訳が判らないので道を東に歩いてみた。
尾根角から少し東に進み、振り返って写す。
道は急傾斜の斜面にほぼ水平に作られている。
幅は1.2m位で一定している。
これだけ掘れば結構な人間が必要だろう。
雪が斜面を滑るので樹木も曲がって生育する。
1箇所道の谷側に土塁状のものがあった。
その先で道は突然終わっていた。道の東端は、谷の天狗岩の分岐すぐ先の堰堤地点。遊歩道との段差は4m位か。

写真右上の端が堰堤。中央は遊歩道。上側は谷川。道の然終わりは急傾斜で降りられない。写真の手前はイノシシの通った跡。

彼らはスパイクがあるので人間より急傾斜を移動できる。足を必死でバタバタさせて崖を登るのを見たことがある。後は土が沢山撒き散らされる。
道を引き返し、尾根角より南に進む。
反対の端は谷底の手前で終わっていた。いやこの斜面を無理矢理トラバースすれば続いていたのかも知れない。尾根の上に行きたかったのと、急傾斜になるので引き返した。

これは何なのだろう。両端が何処にも繋がらずに終わっている。吉田浅雄氏に相談したが横堀という可能性もないでもないが、それなら横方向の移動を妨害する工作がない。

この尾根は谷に打ち込まれた巨大な土塁。道により横方向の移動を助けるならおかしい。結局後世のものと判断した。植林の補助に使ったのだろうか。
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