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春の花 平成26年4月20日
一年で一番好きな春なのに、周りが色々忙しく、サクラの花もちゃんと見ていない。

春を少し楽しもうと、植物を見に鳥取県東部の山に出かけました。

道を走ると、道路脇のミツバツツジがとても綺麗でおもわず停車。
ミツバツツジの花は見慣れているのに、何故こんなに綺麗なのだろう。

葉の展開前なのと、周りの植物が芽吹いていないので、花が目立つのだろうか。
ミツマタの花。

開花直後は花先が黄色いが、だいぶ時期遅れで白くなっている。
スミレは種類が多く、よく分からない。

これは一番多いタチツボスミレだろう。
ハシリドコロにも花が咲いていた。

もちろん有名な毒草。
ザゼンソウ。

大きな葉が出てくると遠くからでも見分けられる。それくらい大きな葉が付く。
春の植物を楽しみながら、探していたのはキクザキイチゲ。
キンポウゲ科イチリンソウ属。鳥取県の準絶滅危惧種。

ぐるっと1.5km歩いて、やっと一輪だけ見つけた。幼株は沢山あるが花を付けていない。この花も小さめ。

私はキクザキイチゲと相性が悪い。いや今から三十数年前に運を使い果たしたのだろう。昔一度見た群生は頭の中に残っている。
途中見かけたイチリンソウの蕾。
こちらもキンポウゲ科イチリンソウ属。こちらは絶滅危惧種ではありません。

これも同じ二回三出羽状複葉なのだが、葉の切れ込み具合がキクザキイチゲと違う。このイチリンソウの葉もちょっとトゲトゲし過ぎで標準的なものではありません。
移動し、場所を変えて散策する。

道端に夕日を受けたヤマエンゴサクがあった。典型的な早春植物だ。
写真は花が紫に写っているが実際は淡い青色。
道沿いに目立つ黄色の花。

ヤマブキの花だ。
アズマイチゲ。
見事なピンボケ写真でスミマセン。
キンポウゲ科イチリンソウ属。こちらも鳥取県の準絶滅危惧種。

ここに来たのはこの花が目当て。鳥取県東部ではごく限られた場所にしか生えていない。

日の当たる日中だけ花が開き、日が陰るとしぼみます。花びら(本当はガク)が少しピンクに色付いていたが写真では白く飛んでいる。

花はキクザキイチゲとそっくりで、花だけでは見分けにくい。ここの花の時期はだいぶ前。それでも花がないか探したら4株ほど残っていた。

でも花びらが完全な形のものは一輪だけ。「4枚撮れば1枚位ピントが合うだろう。」と考えたが全部ピンボケでした。
花びらの傷んだものはピントが合っていました。
これもピントが甘い。
アズマイチゲの葉。

キクザキイチゲやイチリンソウと同じ二回三出羽状複葉ですが、葉先が丸い。

もう一つ、上の写真のように「キクザキイチゲは花が葉の上に付くが、アズマイチゲは花が葉の下に付く。」という話もあります。
ここは片道1.5kmを往復し、最初の場所とで合計4.5km歩きました。

帰り道、いっぱい花を付けたイカリソウがありました。
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