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タケシマラン

和名:竹縞蘭  ユリ科  タケシマラン属  多年草
  鳥取県:絶滅危惧U類  県内分布:扇ノ山 平成24年7月21日
ランと名前がついているがユリ科の植物。

鳥取県では扇ノ山にだけ生育する。分布は中部地方以北で扇ノ山は隔離分布。

以前のレッドデータブックとっとり初版(2002年3月発行)では絶滅危惧T類とされていたが、2012年3月の改訂版では生息が安定しているとの判断で絶滅危惧UI類に変更された。

写真に2匹の蟻が写っているが受粉を媒介するのだろうか。

撮影は6月上旬。
撮影した株は高さ15cm程。

花の直径は5mm位か。しゃがんでもだめなので地べたに座って撮影した。

写していて、何処にピントが合っているのか全然わからない。ただひたすら枚数を撮るだけ。

それでも下に向いた花の中心部分を撮ることは出来ない。今度はシートを持って行って寝転ぶしかない。

この花の形状は蝶が受粉する形ではないと思う。
花を比較してみた。
左から咲きかけの花。

開いて花被片が反り返った花。雄しべの様子が面白い。花被片の上に雨だろうか水滴がついている。

受粉後なのか雌しべの花柱が伸び始めている。
花はとても地味で、葉の下に付くので上から見えない。

大きな株は茎がY字形に分岐するそうだが、近くには見あたらなかった。

鳥取県のレッドデータブックによると「葉は互生、羽状複葉、卵状披針形、鋭突頭、基部は円形〜くさび形、無柄。」

先の葉は根元に比べ小さくなり、それと葉先の尖り具合が目印。
ユキザサと並んで生えていた。葉の違いが良くわかる。
チゴユリの葉。
大きな群落。

林縁を好み、日当たりの良くない林内には少ない。
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