大山三鈷峰・ユートピア 1 平成18年10月15日 所在地:鳥取県
今日は三鈷峰に登ります。大山の登山中に、6合目避難小屋から見える三鈷峰の姿が美しく、登りたいと思っていました。
大山に着くと、いつも利用する南光河原駐車場は満車で、大山寺駐車場に駐車しました。たった標高30mの違いで嫌われるのか、大山寺駐車場は空いていました。

大山の旅館街を登っていて、登山届けの出し忘れに気が付いたのですが、目に付くところに登山届けのポストは無かった。人に尋ねると、駐車場の直ぐ上に有ったそうです。また降りて届けを出すのが面倒なので、水平移動の南光河原駐車場で出しました。
石畳の参道を歩き、大神山神社奥宮に行く。神社右奥の元谷への登山道を歩く。150m程行くと下宝珠越の分岐がある。

分岐を左に進むと、道は谷沿いに登り元谷治山工事用道路に出る。登山道は道路を横切って直進し尾根に出る。

この道は最初は緩やかだが、尾根に近づくと急になり胸突き八丁となる。段差もあり、鳥取市の久松山より急登だ。
下宝珠越に着く。ここも狭いが、この後上宝珠越まで休息できるようなスペースはない。

ここを過ぎると、少し紅葉し始めたブナ林が目に入りだす。道は中宝珠越手前まで尾根のブナ林の中を歩く。
中宝珠越。この直後登山道が崩れた所があり、上宝珠越まで何ヵ所もロープが張ってあった。でも、そんなに危険ではありません。
途中見晴らしの良いピークがあり、上に登ると三鈷峰の姿も見えます。紅葉した木々も見え綺麗だ。
ここで、50〜60代の男女30人の団体が下山してきました。団体さんは3〜5人のグループに分かれて降りてきます。登山道は狭いので、一方が立ち止まってやり過ごす。
少人数のグループに分かれているのは、落石等の事故を防ぐためと、それぞれでリズムをとって歩くためだろう。
この団体はとても統率がとれており、最初のグループは「これから30人が数人ずつに分かれて通ります。」と案内し、中のグループは「登り一人。」とトップが告げると続く人が復唱し、しんがりは「これが最後尾です。」と告げて通り過ぎた。今までこんな団体に会ったことがありません。
上宝珠越手前に、道の両側が崩れた地点があります。少し高度感があるけれど、傾斜は緩いし幅もあるので真ん中を歩けば良いです。

けれど岩には亀裂が入っており、ロープを固定した岩も落ちそう。ここは平成12年の鳥取西部地震でも崩落したようです。
同じ地点で振り返ると、急なコブが2個見える。道はこの岩の手前でしっかりアップダウンしている。団体とのすれ違いやアップダウンでたっぷり時間が掛かってしまった。

この後片側が崩れた箇所を2箇所ほど通って上宝珠越にたどり着く。上宝珠越には下山の3人組が休んでいました。聞くと「同じコースを戻ると、アップダウンが多く疲れるので、初めてだけれど砂滑りで降りる。」とのこと。

砂滑りとは、上宝珠越で分岐する下り専用のルート。谷に積もった砂礫の中を滑って降りるコースです。私は登山用品店から「上宝珠から谷に降りる最後が危ない。砂滑り上部は落石の集中する所なので、短時間に突破すること。」と注意されていました。
振り返って見る上宝珠越。ここも猫の額ほど。

道は上宝珠越を過ぎると大分楽になる。登山道はユートピアとの分岐まで斜面をトラバースする。
見上げるとユートピア小屋と象ヶ鼻が見えた。右の岩が積み重なった所を象ヶ鼻と呼びます。
この辺りには見頃の紅葉もありました。
ユートピアと三鈷峰の分岐を左に進み三鈷峰を目指します。

キャラボクの道を進むと、登山者が一人降りてきました。道はどうですかと尋ねると、「2箇所ほど危ないところがあります。でもロープが張ってあるから大丈夫。」とのことでした。

進むと確かに崖際に登山道があり高度感があります。三鈷峰の頂上手前になると、登山道が崖なのか、崖が登山道なのかよく判りません。
上の写真の上部です。危なっかしそうですが皆が通っているので大丈夫。しかし左の傾斜はすごい角度だ。
上の所で左を見ると、遙か何百mか1km以上かよく判りませんが下まで見えます。

何処で撮影したら判りやすい写真になるか上下して撮影しました。

一応乗っても岩は動かないので恐怖心は湧きません。乗った時に崩れなかったらバンザイです。

岩の角が尖っているので、ここで落ちたら頭蓋骨陥没の即死。しかし回収する人が大変だな。どうして回収するのだろう。などと考えていました。
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