氷ノ山 仙谷 1 平成18年9月3日 所在地:鳥取県若桜町・兵庫県養父市境 標高1510m
3日前の三室山に続き、仙谷に登りたくなってきました。何と言っても仙谷は植物が豊かです。色々な植物探しにやって来ました。

登山口に着くと軽乗用車が止まっています。野菜集出荷所は裏に駐車場がありますが、登山用の駐車場はなく道路の端に駐車します。同じ仙谷登山口でも、スキー場下の方は駐車にゆとりがあります。
スキー場の草原を歩きます。まだ暑いですが、ススキに秋の気配も感じます。
左端の登山コースに入ります。
道にはツリフネソウが群生しています。やはり秋です。
昨冬の豪雪のせいで、見事案内板が壊れてしまいました。
昨年11月に直してあった標識も、また傾いています。
登山道を歩くと美しい栃の木があります。この谷の自然の迫力は凄い。木を見ているとついウットリする。
ツリガネニンジンが咲いていました。これも花がなければ只の草。

歩いていると上から女性が一人で降りてきます。女性一人でこの谷に入るとは驚きです。熊が怖くないのでしょうか。聞けば一番目のクサリ場まで行ったそうで、「シシウドが狂い咲きしていた。」とのこと。それで軽乗用車が駐車してあったのかと、今さら納得。私も鈍いです。
しばらく進むと、山の斜面一杯にシシウドが狂い咲きしていました。ミヤマシシウドは今が花の時期で仙谷では下からずっと咲いていました。

でもよく見ると葉がシシウドじゃないようです。後で調べたら同じセリ科のオオカサモチでした。
一番目のクサリ場を通過します。
岩を見ると鳥取県レッドデータブック絶滅危惧U類のイワヒバが生えていました。乾燥すると丸まってしまいます。

イワヒバは冷温帯には生えないと言います。この谷では雪渓が6月まで残り、それが融けると夏は乾燥で成長が止まり、秋は12月には雪が降る。いつ成長するのか不思議です。それに大きくなる前に、雪が岩棚から引き剥がすのじゃないかと心配してしまいます。
これも絶滅危惧U類のミヤマカラマツです。アキカラマツは平地でも良く生えていますが、ミヤマはとても珍しく、氷ノ山と西部の烏ヶ山のみに生えています。
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