小代越え・赤倉山 1 平成18年6月17日 所在地:鳥取・兵庫県境
山歩きの掲示板に、先日行ったハチ高原を通るルートのことが書いてあり、歩いてみたくなりました。鳥取市から国道9号で関宮を目指します。目的地に近づいたので、お弁当を買おうとコンビニを探しますがなかなかありません、やっと見つけたと思ったら弁当・サンド・おにぎり全部売り切れでした。鳥取で買ってくれば良かった。
コンビニ探しでUターンしたとき思い出したのですが、ハチ高原には他にもルートがあり村岡の辺から入るはずだった。運悪く道路地図を持ってこなかったので、道路沿いをキョロキョロしながら走る。
見つけました、瀞川氷ノ山林道の起点です。後で気付いたのですが、本当は村岡高校前から入った方が良かったみたい。もちろん林道が何処を通るのか全く知りません。
林道は途中に村岡美方線とクロスします。その先を進むと展望台があり、バイクが十数台止まっていました。ダートを走るツアーのようです。更に進むと山の中では珍しい1km続く一直線のダートがあります。

ちょっと雲行きがおかしかったのですが、ここで雨が降り出してきました。泥まみれは楽しくないので、これで山歩きの予定がご破算になりそうです。

一直線ダートの終わりに、標識の壊れた登山口があります。瀞川山の登山口です。標高差四十数メートルで標高1000m級の山頂にたどり着けます。駐車スペースに車を停め登山決行。雨具とデジカメだけで、登山靴も履かないで登ります。
カラマツの林を登り、瀞川山1039.2mの山頂です。横にはイワカガミも生えています。見晴らしは抜群なのですが、風雨が強くなってきて、デジカメも瞬間撮影しなければレンズが濡れてしまいます。
南西を見ればハチ北高原スキー場が見えます。見えている道は林道の少し先からの登山道。そちらの方が見晴らしが良いのかも。
ハチ北高原スキー場の上部を通過し、やっとハチ高原との境目の鉢伏山登山口にきました。天気が良ければここを歩いても良いけれど、車から降りるのが嫌になる降り方です。窓を開けて撮影。

ここまで来たのだから、確かハチ高原には珍しい植物があったはずと思い出す。そうだミツガシワとオキナグサだ、と植物探索に目的を変更。
ハチ高原交流促進センターの駐車場に停車し看板を眺める。ミツガシワの群生地は書いてあるが場所が良くわからない。ふと見るとセンターには交番が附属しています。お巡りさんに尋ねて、だいたいの場所を教えていただいた。

さらにオキナグサを尋ねると、センターの奥から植物に詳しい方を呼んでこられた。「このセンターの駐車場の花壇に植えてあります。」と案内された。花はもう終わったとのことでしたが、種子や形態の変化が見られてかえって面白かった。最初針状の種子は開いて綿状になるとのこと。草原の中にあっても種子は目立つ、花後に探せば見つけやすいかもしれません。
兵庫県ではここにしかないというミツガシワの群生地を探します。杉林の所との話でしたが、湿原と言うからには川の近くかと思って探します。しかし、何処を見ても案内の看板もなく見つかりません。人に聞いても知らないとのこと。

川沿いを何往復もした後、横の杉林の反対を進むとそこにありました。どうも、採取されるのを危惧して案内看板の設置をしてないようです。おかげで途中ザゼンソウを発見しました。ミツガシワの群生地には、他にもコウヤワラビが生えていました。
さんざんミツガシワ探しで時間を浪費していると、天気が回復してきました。先程の降り方では一日中雨だと思っていたのですが、天気ならば山歩きです。途中まででも良いからコースを歩くことにします。計画性がない。だけど天気予報で雨だとは言わなかったぞ。

ハチ高原の奥の高丸山登山口に駐車して登ります。
振り返ると、ハチ高原が見渡せます。
標高差120m登ると小代越えにでました。
右を見れば高丸山。50m登れば頂上は直ぐそこです。○○は高いところが好きなので、登りたいのは山々ですが我慢。
目的の大平頭に向けて進みます。草原は何処でも歩けそうなほど開けています。

よく考えたらこれって凄い自然破壊ですよね。草原が増えればオキナグサは生息域を広げます。木を切ったため湿原は小さくなり、ミツガシワは生息域を狭め。イヌワシは新しい餌場を得る。

ハチ高原の昔の姿は知りませんが、鬱蒼と樹木の茂る森だったのでしょう。開発で動植物は全て入れ替わっているでしょう。
森も好きだが、こんな草原も好きです。私は自然破壊の賛成者ではないが難しいところです。
ハイキング気分で尾根を歩きます。あの森を目指して。これがチシマザサの尾根だったら陰気だろうな。
森の手前で最期の高原気分を楽しみます。ヤッホーと叫んでしまいそう。
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