今年も氷ノ山 平成17年5月17日 所在地:鳥取・兵庫県境
 今日は天気も良く、山登り日和です。氷ノ山にトライ。画面一番左奥が氷ノ山山頂です。よく見ると何だか残雪が見えています。大丈夫でしょうか。5月の連休後に扇ノ山に登ろうとしたのですが、昨年の台風で林道が壊れていて不通。兵庫県の上山高原からの林道は残雪で通行不能だったことが頭の中をよぎります。
 いつもは氷ノ越えから登るのですが、今回は仙谷登山道で登ることにしました。登山口脇の茶屋の人に聞くと「登山道には残雪はありません」とのことでした。
 登山道はすぐスキー場に出て、斜面を登ると左端の方に道は続いています。
 林の中を進むとトリカブトの群生がありました。
 途中の分岐点には案内が設置してありここで川を渡ります。案内板は雪のせいでしょうかしっかり変形しています。
 春ですね、サンカヨウの新芽がありました。
 ブナの大木です。この谷の見所は植生がゆたかだと言うことです。
 カタバミが花を咲かせています。氷ノ山にはヒョウノセンカタバミとミヤマカタバミがあります。ヒョウノセンカタバミは固有種ではなく、標本の採取地名で全国に分布しています。私はこの花がどちらなのか識別できません。
 県内でも最大級の栃の木。
 ネコノメソウが咲いていました。絶滅危惧種に指定されているチシマネコノメで、ロゼット葉が識別点らしいです。分布西限になるそうです。
 しばらく進むと横の谷からの雪渓がありました。雪崩常習地なのでしょうか、渓沿いに大きな木がありません。雪渓の下からは凄く冷たい風が吹いてきます。
 さらに他の横の谷からも雪崩の跡があります。この辺になると登山道が何処なのかはっきりしなくなりました。雪渓を迂回するため皆が本来の登山道と違うところを高巻きして跡を付けているためでしょう。画面中央左に巻き道が出来ています。
 また雪渓です。渓は雪が運んできた樹木や岩で歩きにくくなってきました。
 恐れていたとおりになってしまいました。本谷に雪渓がありました。画面中央右に見える岩が1番目の鎖場です、これからまだしばらく渓を歩かなければ尾根に取り付けませんし、軽アイゼンも持っていません。この手前には雪渓が崩れた跡もあり、滑落しても大変です。登山を断念して本日は引き返すことにしました。
 ニリンソウの花です。登山がダメなら植物があるさ。根性なしです。でもこの渓は本当に豊かな植物群が見られます。
 ニリンソウの群落。ニリンソウは新芽が食べられるそうですが、この群落の中にトリカブトが混ざることもあり新芽は注意して採ってください。ただしニリンソウはそう美味しいものではないそうです。
ホームに戻る バックナンバーに戻る Part2 リベンジ氷ノ山