スズコの氷ノ山 2 |
平成18年6月2日 所在地:鳥取・兵庫県境 |
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登山道は急傾斜や難所もなく穏やかに続いています。快適なブナのシャワーを浴びながら、のんびり歩きます。スズコ採りが目的ですが、ついでに頂上も見ておきたいのです。
途中、道の両側ではガサゴソとスズコ採りの音もします。さらに家族連れの業者の人もいました。数十キロの竹の子を自分では背負えず、家族3人で持ち上げて背負わせている最中でした。 |
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登山道のブナの木。 |
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ブナとナラの木が癒着したブナラの木がありました。 |
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何だか通せんぼしている木もあります。 |
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神戸大ヒュッテ。テラスでは年配の男女グループがコーヒーを楽しんでいました。
今日逢った人で登山の人はこのグループのみ。頂上の様子を聞くと、「しばらく頂上にいたけれど誰も来なかった。」そうです。 |
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千本杉に来ました。アシウスギの天然林で、県指定天然記念物だそうです。周辺は湿地になっているようで立ち入り禁止です。道を保全するため木道が設置してあります。 |
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10分ちょっと歩くと古千本杉があります。道の脇のぬかるみに、真新しい鹿の足跡がありました。全滅ではないようです。 |
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またしばらく歩くと「みたらしの池」の表示があります。みたらしと言うとダンゴしか思い浮かびません。どんな字を書くのでしょう。道を進みましたが眺めの良い崖に出るだけで池はありませんでした。
後で調べると、何でも崖の下に氷ノ山信仰の池があるのだそうです。以前は崖を下る道があったのですが、藪が凄くなり行けなくなったそうです。 |
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ハチ高原から見えた頂上直下の雪田。毎年同じ所に出来るみたいです。これは季節風で尾根に出来た巨大雪庇の崩れた残骸らしいです。山頂は風が強いので雪は積もりませんが、風下に雪庇が発達します。 |
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古生沼。立ち入り禁止になっています。 |
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頂上直前の登山道脇に、マイヅルソウが生えていました。花はまだ蕾。昨年探しに来たとき気付かなかった。何と頂上から30秒。
氷河期の残存植物で大山と氷ノ山に生えています。大山では結構多いけれど、氷ノ山では余り生えていない。チシマザサのせいかもしれません。春先はこのように目立ちますが、この後他の植物に覆われて見つけにくくなります。
東北ではごく当たり前にある植物で、人曰く「クソマイヅル」とか。でも鳥取では希少性があります。 |
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山頂より三ノ丸を望む。何時かこのコースも歩いてみたい。兵庫県から坂ノ谷コース・殿下コース、鳥取からは三ノ丸コースでこのルートに出ます。だだしチシマザサの回廊で、展望台以外での景観は望めません。
これぞチシマザサの植物侵略勝利の図。樹木は全て排除してしまいます。
当然こちらの方がスズコは多いのですが、アクセスが悪いので、皆大段ヶ平の方で採取するようです。登山者の数も他のコースよりかなり少ない。
スズコは熊の好物ですが、この時期事故が少ないのは、三ノ丸の方に移住しているからかもしれません。 |
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ツクバネソウがありました。 |
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目的のスズコ。この後下山しながら一生懸命採取します。とても重労働です。業者の人が多量に採った後なので、少し道から離れないと大きなものはありません。
やはり、三ノ丸の方が短時間に沢山採れるようです。来年は熊と取り合いをするか? 一応5キロ弱採りました。
これを数十キロ毎日集めるのは大変です。私なら1日で寝込んでしまうかもしれません。業者さんに脱帽。 |
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