今年3回目の鷲峰山 平成17年6月12日 所在地:鳥取県鳥取市
 鷲峰山には古仏谷から1回の他は、いつも鳥取市安蔵からのルートで登っていました。安蔵ルートの登山口は鳥取市内に近いからです。でも、ちょっと色んなルートから登ってみようと思います。今年から植物の勉強を始めて、谷により植生の違いがあると気付いたからです。上ばかり見て足許を見なかったことを非常に反省しています。
 鳥取市鹿野町の水谷川沿いに登り小畑集落に近付くと、何だかお城っぽい山が見えました。ひょっとして城跡だったのか。ああダメだ今日は植物調べが目的のはず。小畑集落内の分岐で右に進み、登山口にたどり着きます。
 登山口手前の林道沿いでマタタビが葉を白く染めていました。「花が目立たないので昆虫をこの白さで呼び寄せ、受粉の手助けにする。」と言う話もあるがホントかどうか知りません。
 このコース少しマイナーなようです。駐車場も舗装整備されていて何台か置けますが、人が頻繁には通っていないみたいです。でも看板くらいキレイにしてほしい。
 車を置いて歩き始めると、杉林の中でシライトソウ(白糸草)が咲いていました。ロゼッタ葉の面白い植物ですね。
 谷から荒れた林道に出て、さらに急な登りで尾根にでます。この部分が本日で一番の急登でした。
 すぐまた標識がありました。この作業道は細い林道で、若干の崩落と路面のえぐれがあり、通行禁止です。この日この道を確認していたため、後日エスケープルートに使うこととなりました。
 登山道沿いにツツジが咲いています。種類はレンゲツツジかどうかわかりません。ツツジも毒のある種類があり、蜜を吸ったりしないように注意が必要です。
 展望台が見えてきましたが、ガスが濃くなり最低です。望み無し、下を向いて歩こう。
 風が吹いて少しガスは薄くなっても、展望ゼロ。案内板によると、鷲峰山は大山と高さ比べしたそうです。ホンマカイナ。
 モミジハグマ(キク科 モミジハグマ属)が花穂を伸ばしていました。もう少し穂が伸びた状態も見たいです。
 ミツバツツジです。花はツツジの中でも一番早いほうでしたね。運が良ければ出会えるのですが。久松山の十神砦の辺りにもあったね。
 タツナミソウが咲いていました。ホクリクタツナミなのかな。この仲間は品種が非常に多く、地域変種もあり同定が難しいです。今日一番の花です。
 頂上手前の標高880mに垰がありイノシシのヌタ場となっていました。足跡がいっぱい。
 後100mだとか。このコースは杉檜の植林が多く、南のコースに比べ植物観察には良くないようです。
 は〜〜い、頂上です。展望なし。まあ、いいか俺には植物がある。負け惜しみです。
 今日の別の目的は、スプリングエフェメラルのその後です。春に咲いていたキクザキイチゲはどうなったか、確認したかったのです。中央左の若芽はまだ緑があります。しかし右の少し大きめの物は枯れてます。枯れると言っても乾かず、萎れて消えてゆくのでしょう。4月に芽吹いて6月12日にはもう萎れてゆく。本当に短い成長期間です。
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