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 久松山から氷ノ山が見えるのか?2 平成24年11月16日 所在地:鳥取県東部
さて氷ノ山から久松山が見えるのなら、当然久松山でも氷ノ山が見えるはず。
そうは言っても山頂に何もない氷ノ山と違い、久松山は頂上の樹木が展望の邪魔になるかも知れない。

カシバードを使い、久松山から氷ノ山を焦点距離50mmで描画すると、氷ノ山は平らな尾根の真ん中で目立たない。
焦点距離500mmで描画。
上の図を明辺の奥山に20m程のブナが生えているとして補正した。

さて肉眼で見えるのだろうか。
氷ノ山が見えるか確認するため、天気の良い日に久松山に登ることにした。

今年の秋は天候不良でなかなか良い日に出会えない。登れば雲が多かったり、天気が良ければ久松山に登れない。やっと好天の11月16日に登ることが出来た。

山頂で氷ノ山が見える場所は限られていた。図の緑色で描かれた楕円の範囲。
本丸の藤棚のあるベンチ。

氷ノ山が見えるのはこの左奥だけ。
A地点で広角の焦点距離36mmで撮影。

中央木の枝先が氷ノ山の方向。
私の安物デジカメ最大望遠の360mmで撮影すると、氷ノ山がはっきりと写っている。

小さいながら肉眼でも確認出来た。


※24年12月3日、快晴の日に久松山に登り撮り直してきました。写真はB地点で撮影。

この日は大山もはっきり見え、隠岐の島も肉眼で確認出来ました。前回より軽量な三脚を使用したため、風で大きく揺れたので、次は重量級の大きな三脚で撮影すべきと感じました。
上の写真を焦点距離1000mm相当にトリミングしてみる。
雪が積もっている様子がわかる。

本当に氷ノ山の山頂がぎりぎりで見えて、鞍部と山のピークが一致する。

昔話に出てくるアマンジャクが尾根を蹴飛ばしたのだろうか。


※写真はB地点で撮影。
さらに拡大して焦点距離4000mm相当にカット。
実際のサイズの2倍に拡大。

何と山頂の避難小屋が写っている。小屋の高さを7mとすると、氷ノ山の見えている部分の高さはその5倍位で35m程か。ちなみに久松山と氷ノ山は30.2km離れている。

鞍部の深さを20mとして、前のページと同じく距離で比例計算を行うと、見えている部分の高さは1.5倍強の30m強となり、だいたい計算が合う。

手前の尾根にはブナらしき樹木が見える。最初、樹木による展望の違いに気付かず、カシミールの描画を疑った自分を反省。

撮影には小型の三脚を使ったが、風が強かったので少しぶれているかも知れない。
もっと高性能なレンズで撮影すれば小屋がはっきり写るだろう。

※写真はB地点で撮影。天気とカメラが良ければ、山頂の人間が識別出来るかも知れません。
B地点で撮影する。
少し氷ノ山の左側の展望が開ける。

それでも、扇ノ山は左の樹木の中に隠れている。
少々樹木を切ったぐらいでは扇ノ山は見えません。
Bの方が氷ノ山の撮影には適しているようだ。

結論として、久松山から氷ノ山は見えるが、見えるのは標高1510mの内たった30m程で、その大きな山体は見えない。

続いて、湖山池から氷ノ山を見てみる。
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