三室山 2 平成18年8月31日 所在地:鳥取県八頭郡若桜町・兵庫県宍粟市境
山頂に到着。新たにモニュメントが作ってあった。三室高原青少年野外活動センターの歴史や活動を記したものです。

三室山の登山届けはセンターが管理していました。今日届けを出そうと、東屋にあるオーブンの中を覗くと、届け出用紙は無く、代わりに登山地図が多量に置いてありました。もう管理はしないのだろう。

鳥取県の人から見れば、三室山なんて何処にあるのと思うのですが、兵庫県では氷ノ山に次ぐ2番目の高峰で、播州の最高峰です。その山を兵庫県は大切にしてきました。ついでに申し上げると、岡山兵庫県境の後山は岡山県最高峰で、兵庫県では3番目の高峰です。
モニュメントによれば、高原は昭和43年頃から開発が始まり、昭和47年にロッジ、昭和48年に管理棟が設置されました。

私は知らなかったのですが、センターには千太くんという牡のツキノワグマが飼われていたそうです。

そして「平成17年9月、センターの閉鎖を悟るように、彼は静に息をひきとりました。」と書かれていました。
頂上から南南東を見る。目の前に1300mピーク、その左画面中央に竹呂山が見える。
後山と舟木山は樹木がじゃまで少し見にくいが、駒ノ尾山やダルガ峰は良く見える。

左端が1206mピーク、右の平らな山がダルガ峰、左端が最高標高点だ。

しかし、ダルガ峰の溶岩は何処の火口から噴きだした物だろうか。
氷ノ山方向を見ると、ガスがこちらに近づいてくる。展望は全くない。あれが来たら雨かも知れない。
見晴らしが良くないので、平成15年5月22日に撮影した氷ノ山の姿を貼ります。
下は頂上10分手前にある熊岩から撮影したもの。熊岩は南の展望が開けており、センターや谷が見渡せます。上に立つと足許が垂直に切れており少し怖いです。
左から1300mピークと中ショウ台、ひょっこり頭を出す竹呂山、その右が下ショウ台です。ちなみに三室山の別名はショウ台で、何故特徴のある1300mピークに名前がないのかは判りません。尾根の樹木の下はネマガリタケで、夏期にこの尾根を歩くのは困難です。
この写真も平成15年5月22日の写真。大通峠から少し南に下った林道から撮影しました。
中央ピーク左端が三室山山頂、右が1300mピーク、その右が中ショウ台です。

三室山の登山道はセンターからの一本しかありません。以前、加地の谷を渓流釣りで良く歩き、何とか登れないかと見に行きましたが、ルートを発見できませんでした。鳥取側から林道で標高1050m位まで行けるようですが、その先はネマガリタケに阻まれます。1km進むのに何時間かかるか、そして体力勝負です。僅か標高差300mなのに。
山頂の左、尾根がなだらかになる、地図のH地点を拡大すると、樹木の無いネマガリタケのジャングルが見えます。鳥取側の林道で枝尾根を詰めるとこの地点に出ます。

この大通峠に下る尾根にも、昔は道があったそうですが、今は積雪期しか通ることは出来ません。
三室山登山コース  別ウインドウで開きます。
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