那岐山 平成17年8月10日 所在地:鳥取・岡山県境
 今日は那岐山です。いつもは東仙コースで登りますが、初めて西仙コースを登ってみます。
鳥取を出て国道53号を南下し智頭の那岐で右に曲がり、登山口に向かいます。途中林道脇でイワガネゼンマイの若い株がありました。右にあるのはジュウモンジシダです。
 登山口にある、林道因美線の看板。この周辺に駐車下さい。何となく天気が心配です。一昨年の夏は天気が不安定で、鳥取市内では晴れていたのに、登山口に付くと雷鳴がして、登り始めて10分でどしゃ降りの雨になりました。この周辺は天気が変わりやすいのかも知れません。
 東仙コースと西仙コースの分岐点。那岐山を鳥取側から登るとき西仙コースを登り東仙コースで下山するのが普通と言います。でも東仙コースは長い急傾斜の木の階段があります。下りに利用すると階段の段差がとても大きく、鞭打ちになったような気分がします。
 案内板です。ここで右に直進して西仙コースに進みます。
 ウバユリが咲いていました。蕾も咲き終わった株もありました。
 モミジガサの花穂です。後ろの葉は関係ないです。他にオオカニコウモリもありました。どちらもコウモリソウ属です。
 登山口。ここで林道から離れます。
 入ってすぐ尾根コースと渓谷コースの分岐があります。尾根コースを行きます。
 尾根は痩せ尾根で木の根が露出したところもあります。
 尾根にはあちこちにイワウチワが密生しています。4月下旬に来れば花に出会えるか。鳥取でイワカガミは低山から高山まで尾根に多いですが、イワウチワ初めてです。
 クサリ場があります。木の根がしっかりしているのでクサリを使わなくても大丈夫です。
 この辺はシャクナゲの木が多いです。イワウチワとシャクナゲとドウダンツツジは花時期が別々ですね。
 避難小屋は只今工事中。鳥取県の仕事みたいです。
 2番目のクサリ場です。ここは右が斜面で少し怖いかも。
 標高1000m。ここから上はだんだん周りの植物が変化してきます。曇っていた空がおかしいなと思っていると、1100mを越えた辺りでカミナリの音がしだしました。その上のドウダンツツジの辺りは樹高が低くなり、トンネル状態の所も。今年はドウダンが凄く見応えがあったそうです。頂上に近付くにつれカミナリの頻度が多くなってきました。
 那岐山の三角点のある頂上1240mです。でも最高標高点は1255mで400m先にあります。そちらにも行きたいのですが、カミナリが怖いので撤退します。余り長いこと尾根にいたくないからです。ここは笹と草に小灌木の風衝草原と言います。風が強すぎて植物が育ちにくいのです。那岐山の地図を見ると渓谷が北に向かってV字型に開いています。風向きによっては風が集められ強くなります。
 気象条件にもよるのですが、強風が那岐山の南の斜面を吹き下ろす風を広戸風と呼びます。日本でも有数の強風とされています。昨年の台風23号の被害は甚大で、那岐山の南斜面の杉檜の植林は幹折れや根返りが多く発生しました。
 頂上近くに水のみ場があるって本当? 今度行ってみよう。帰りは渓谷コースで降りました。でも石ころゴロゴロで歩きにくかった。
ホームに戻る バックナンバーに戻る