扇ノ山散策 平成18年7月9日 所在地:鳥取・兵庫県境
河合谷林道を走り、水とのふれあい広場に駐車して扇ノ山河合谷登山道を歩く。今年ここに2回来ている。ただ午後遅かったり、途中夕立で登山道が川になったりしてあまり良く観察できなかった。
河合谷コースは植物の楽園だ。林にはチシマザサも生えているが氷ノ山と違い細い笹がまばらにあるだけ。この違いが何故おきるのか全く判らない。
ヒメギフチョウの食草のウスバサイシン。扇ノ山にはフタバアオイもあると言うが、この周辺はウスバサイシンのみ。

植物の勉強も一年を過ぎると、かなり知ったかぶりができます。実のところ、ヒメギフチョウは知りませんけれど・・・。
広い尾根の登山道は楽しい。植物を探し、道を外れ右に左にとジグザグに進む。どこでも歩ける。
林の中は開けたところもある。
豪雪のためか曲がったブナの木も多い。
大石登山道との出合。氷ノ山のホードー杉に比べると小さいが大きなアシウスギもある。
林の中は日中でも暗い。樹木に遮られて下草は日を浴びることは出来ない。ほんの束の間の自然の恩恵。
大石登山道に入ってみる。落ち葉の積もったフカフカの道。
人の字型をした木が大ズッコ山頂の目印。
大ズッコと山頂の間のタワは大きなぬかるみになり、左に新しい迂回路が出来ている。2年前に来たときにはずっと小さくて迂回路もなかった。やはり登山者の増加が原因か。
林を覗けばギンリョウソウが顔を出していた。
頂上手前の展望台から鳥取市方面を見る。手前は上地谷だ。ここに来て展望が良かったことは少なく、今日は一番良い方だ。
門をくぐり避難小屋に着く。2階の展望室で弁当を食べていると、突然大粒の雨が降り出した。夕立だ。様子を見ていると、段々雨脚が弱くなりだした。
雨は小粒になったが、まだ降り止まない。1階に降りて寝転んで待つ。だんだん雨だれの音の間隔が広くなり、音は止まった。窓から外をうかがう。
雨の上がった後、氷ノ山を望む。
雨で霞が取れ鳥取市の湖山池が夕焼けに映えていた。

今日の目的は、鳥取県ではこの扇ノ山にしか生えていないタケシマランを見つけることだった。残念ながら見つけることは出来なかったが、林の中をウロウロと楽しい8時間の山歩だった。
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