恒例の牛ヶ峰 2 平成18年4月29日 所在地:鳥取・兵庫県境 蒲生峠南
西に590mピークが見えます。植林が進んでいます。あそこも歩いてみたい。
先程お話しした人の話では、今でこそ越坂からしか道がありませんが、昔は他にもいくつも道があったようです。
見えている谷の底でも墓などが見つかったそうです。
参道横の斜面を見るとヒトリシズカが咲いていました。もちろん見るのは初めてです。
道脇にエビネがありました。エビネかナツエビネかは不明。さすがに人の少ない牛ヶ峰、道に生えていても採取されずに残っています。

他にサイハイラン・シュンラン・カンアオイ・トチバニンジン・イチリンソウ・ユキザサ・エンレイソウなどがあり、ミヤマカタバミやスミレサイシン・ショウジョウバカマが花をつけていました。

この山は、扇ノ山と山続きなのでチシマザサも少し生えていますが、氷ノ山のようにジャングルにはなっていません。
本殿下の籠もり堂のある境内に着きました。私は何故かここが好きです。春ここに来るとホッとします。

この神社が一番栄えたのは何時なのでしょうか?
牛ヶ峰は蔵王権現を奉る修験道の山です。九世紀半ばに山体の半分が崩れ、多くの寺院が消滅したと伝承されています。天正八年の秀吉の因幡責めの時、牛ヶ峰の僧兵は陣ヶ古勢(ジンガコセ)に砦を築き、高尾山城の秀長に対峙したが焼き尽くされたそうです。何回も困難な時代を牛ヶ峰は乗り越えてきたのでしょう。

今残る姿は江戸時代に繁栄したときのものでしょう。それ以前の痕跡は見つけにくいでしょう。
山登りと歴史散策、それに植物探しと目的がよく判りません。
この後本殿に登り、昨夏クマに出くわした地点手前では笛を盛大に吹き鳴らしてから頂上に登りました。
昨年6月19日に撮影した牛ヶ峰南方の崩落跡。右上が牛ヶ峰神社方向。岩場は垂直に近い。崩落地点に行くには、登山口直ぐ下のヘアピンから道がある。
上の写真の左側。真下に来ても樹木が邪魔をして全景はよく見えない。草付きの傾斜は凄まじく、とても登れる傾斜ではない。
海上集落に行く途中で撮影した崩落跡全景。右が山頂。この山は九世紀半ばだけでなく何回か崩落したらしい。海上で見つかった神代杉は2500年前の崩落で埋まった杉とのことです。(昨年5月8日)
牛ヶ峰周辺マップ  別ウインドウで開きます。
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