マムシのような胴太短小のヘビは逃げ足が遅い。以前一度だけ見かけたが、ガラガラヘビの様に2点支持で横に這って逃げたことがある。また興奮すると尻尾を振る事もある。どくろを巻いて尻尾を振っていれば「咬むぞ」と警告していることになる。まあ尻尾以外振るところがないのですが。
丸めた胴体で足場を作り、首をS字型に縮めそれを伸ばすことにより噛みつく。それも体長の関係で30cmも遠くには届かない。上の写真の様に伸びていると踏まない限り噛みつかれることはない。支点がないのである。
色合いも一匹ずつ個性的で、白い部分の濃淡や茶色がかった物、地色がクリームぽい物など様々だ。一度とても綺麗なマムシに出合ったことがある。板井原の集落から、洗足山の尾根に取り付こうと峠道を歩いたときだ。直前で気付いたが直ぐ逃げられてしまい写真を取り損ねた。
餌の関係である程度湿り気の多いところに住むはずだが、何故かは知らないが山の頂上にもマムシはいる。久松山の中坂道の「山伏の井」上で遊歩道にいたことがある。胴太短小では山登り大変だと思う。聞いた話では用瀬の三角山山頂で見たことがあるそうだ。久松山では1回だけだから非常に少ないのだろうが。 |