ヨシ原谷の奥1 平成20年3月3日 所在地:鳥取市円護寺
やっと冬が終わり春が近づいてきた。つい先日までみぞれや雪が舞っていたが、ここ数日春っぽい暖かさになってきた。

そうなると何となく身体がムズムズとする。昨年の12月20日の日没後に見つけた郭を、再度日中に確認したくなってきた。円護寺の吉川経家公の墓所に駐車して遊歩道を歩く。

遊歩道を歩きながらちょっと五反田平の斜面を登り何か無いかと寄り道した。

斜面に野ウサギの糞を見つける。ご飯時だったらゴメンなさい。これ程真新しい糞を見るのは初めてだ。ピカピカのしたて。
遊歩道の五反田平の陣所への裏道出合で右の谷に降り、尾根先端から目的の尾根に登る。
尾根にはしばらく何も遺構はない。
12月に見つけた郭にたどり着く。削平は後世の植物の影響か完全とは言い難い。風雨による浸食もあるだろう。
削平の中心部。何にしても小さな郭で長さ9m幅4m位の楕円形だ。
郭の東側は石列状の物がある。人間が並べたのかと考えたが、どうも地岩の可能性が高い。
郭の東側は一端低くなっている。緩やかな傾斜で切岸状の加工は見られない。

先程の郭と一番低い鞍部の標高差は目測で3m程だ。

写真は東側から先程の郭を見る。
郭から鞍部の平地までの距離は歩測で12m。

鞍部は南側の谷底との標高差が小さく、至近距離に見える。南の谷を昼夜監視でき攻撃も可能。

遊歩道からこの郭に下ろうとすると北側の谷に向かい急斜面となる。方向を南に修正しながら降りて下さい。

個人的にはこの郭は少し右の等高線の間隔の広い地点にあり、吉田氏が書かれている郭ももう少し右側だと思う。
12月に来た時に気になっていた鞍部、完全に平らだ。どうも人間が加工したものだ。

鞍部は幅5m程だが尾根と直行する方向の長さは20m程有る。

残雪の上には野ウサギの糞があった。
歩測と目測のかなりいい加減な図。参考程度にして下さい。

この後尾根を登り遊歩道を歩く、また遊歩道から南の谷に降りて西の尾根を登る。

次のページに移動コースを記入した縄張り図を載せています。
尾根を越えると、突然目の前に雪で覆われた郭が現れる。中央右の雪が解けた線は段の様だ。

左は一番下の三角形の郭下の方は傾斜が強いようだ。

位置は次ページ縄張り図のB地点。
先程の郭の上に切岸があり、その上に2番目の郭がある。
2番目の郭を横から撮影。右が上の写真の切岸だ。

写真向こうに一段低い段状の郭状の物があり、さらにその下も小さな川の横が平らになっている。
上の写真の左側から下の郭を見る。右下の郭が一番下の郭。

二番目の郭の直ぐ南にはもう一段小さな三番目の郭がある。
三段郭の配置図。

一番下の郭は長さ幅12m位の三角形。二番目は長さ幅7m位。三番目は長さ5mで幅7m位。歩測なのでかなりいい加減です。

地図の等高線と実際の地形は少し違い、細い尾根が奥水道北尾の陣所に急傾斜で登っています。

先程も述べたように、一番左の川沿いの部分は川岸が平らになっているだけです。
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