秀長の陣所周辺2 平成19年7月22日 所在地:鳥取市円護寺
大平から36 羽柴秀長陣所東連郭群を歩く。

直ぐにサルナシが足元に落ちていた。先日の風で落ちた物ではないようだ。10数個落ちていた。実は高いところに実っているのでサルでもいじったのか。他のサルナシの木は実が落ちていなかった。
東連郭群の高みに石垣があった。
さらに尾根を進む。2年程前にここを歩いた時は、樹木が邪魔して歩きにくかったと記憶しているが、どなたかが藪を刈って下さったのか今日は歩きやすい。
展望所の分岐手前で尾根が遊歩道に合流する。
35 三枚札西嵩み陣所にある展望所。
この写真は以前撮影した物です。
展望所から丸山城・賀露港方面を望む。

ここは日本海の見張り場所も兼ねていたのだろう。
展望所のベンチ下にアリ地獄が多数あった。イタズラに砂粒を投げ入れるが反応がない。

周りを探して大きな蟻を見つけた。スリバチに入れると中央から「パッパッパッ」と連続して砂がかけられた。

大きな蟻なので簡単にスリバチを脱出する。また捕まえて他のスリバチに投入。全部のスリバチをクリアしたので無罪放免にしてあげた。何時も成功するわけではないようだ。遊んでしまった。
さらに西に進み、三枚札に着く。立て札が立ててある。
「6月29日小西谷周辺でクマの目撃情報が寄せられた」とのことです。私はこのたぐいの話を余り信じない。

昔用瀬の山を歩いていた時のこと、笹越しに真っ黒い獣がガサゴソ音をさせて近づいてきた。民家から2km以上離れた山の中で黒光りする毛並みが見えたのだ。本当にヒヤッとした。3m程に近づき姿が見えてホッとした。真っ黒い大型犬だった。今でもその黒光りする毛並みを思い出す。

用瀬は松茸山が多く。山に犬が放してあるのだそうだ。人間がいたので見に来ただけだった。人家も人も居ない山で犬に会うと考えなかった私の考えが甘かったのだ。恐怖心とは正常な思考を排除する。そんなわけで、本当にクマを見たのだろうかと疑ってしまうのだ。
32番三枚札南尾の砦を見る。遊歩道脇の一番高い郭から一番下の郭まで降りてみる。

この後、三枚札南尾の砦から三枚札方向にちょっと戻る。そこから左の谷にからづつみを目指して真っ直ぐ降りる。
遊歩道から外れて歩くので
絶対に真似はしないで下さい!!

谷の底に何か無いか知りたいのと、新しいコースを作るためです。

下り始めると斜面にオクモミジハグマが生えていました。花を付けています。扇ノ山や鷲峰山でモミジハグマを見かけますが、オクの方が里山に生えます。
標高差は5〜60mと少ないのに、両岸が迫り陰気な暗い谷です。
谷の底はイノシシの天下。梅雨でぬかるんだ地面をこれでもかと掘り起こしています。オーイここは史跡内だぞ。言っても無駄でしょうが。

からづつみ西郭群の手前に道の痕跡があったが、直ぐ藪の中の獣道になり、這って歩くのが嫌で左の急斜面を登る。今年の春に歩いた郭群に着く。

そのあとからづつみ土手への道を歩くが、梅雨で水分を含んだ道はぬかるんで靴がめり込む。堤の道寄りの底はイノシシが散々歩き、まるで泥田のようになっていた。イノシシの破壊を今まで軽く見ていたが凄いものだ。まあこれも自然の内なのだろうか。
からづつみから遊歩道に戻り、39 奥水道北尾の陣所に行く。
郭には標石がありました。このあと、食い違い土塁のある40 次北尾根嵩みの陣所に行きたかったのですが、あまりに暗くなってきたので今日は諦めました。
今日歩いたコース。

 P 経家公墓所駐車場
 A 5号歩道C尾根出合
 B 今回の遺構
 C 羽柴美濃守秀長の陣所
 D 秀長陣所東連郭群
 E 三枚札西嵩み陣所
 F 三枚札
 G 三枚札南尾砦
 H からづつみ東郭群
 I からづつみ
 J 奥水道北尾の陣所
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