ダルガ峰から駒ノ尾 2 平成18年8月27日 所在地:岡山県英田郡西粟倉村・兵庫県宍粟市境
山は兵庫県側は伐採してあり、岡山県側は植林が残してあります。ここが全部天然林だったら素晴らしい林だったろうなと贅沢を言います。
北東を見る。林の向こうしばらく先に、ちくさスキー場があります。少し右側の方でしょうか。
植林の中に入ります。標識がありますが、書いてある距離は全く当てになりません。距離の足し引きが合わないのです。でも、こんななだらかな山は標識がないと迷子になります。

帰りにこの林で踏み跡が判らなくなり、違う方向に進みましたが、ぐるっと円を描いて探索し標識を見つけました。まあコンパスを使えば良かったのでしょうが。そろそろGPSを買うか。
ダルガ峰の山頂は標識もなく、あまりにもなだらかなためよく判りませんが、自然林のこの辺が山頂と思われます。遊歩道はこの後急傾斜で下ります。

今日ここに来たのは、鳥取県では絶滅した植物がここにあるという情報があったからでした。この林の中を散々探し回りましたが、結局発見することは出来ませんでした。また探しに来ます。

何がどう違うのかと言われると返答が出来ませんが、ここの植生は私の知っている他の山とは何か違います。穏やかな山で林の中を自由に歩けて、微妙に植物の種類や生え方が違う方向にシフトしている。何だかここにいると楽しい。
急傾斜を下ると分岐があります。ここから1206mピークに登り返しですが、道は尾根を通らず山の西斜面を迂回します。尾根を通る道もあったはずですが、見つけることは出来ませんでした。
1206mピークから下ると峠に出ます。ベンチもあり一寸休憩。ちょうど夕日が照らして綺麗です。右側の大海里谷から林道の支線が伸びており、この峠まで来られます。但し車は通行不可能です。私は峠が好きで、いつの日かあちこちの旧道の峠を歩いてみたいと思います。

25年位前に史跡を歩いていたとき、土地の老婆に史跡に行く方法として峠の道を教わりました。鳥取市近郊のその峠は、目印の大木まで幅の広い道の跡がありましたが、如何せん藪が凄く蔓も絡んで、跨いだり潜ったり凄まじい労力を使いました。後で農作業の人に聞くと「昔の峠道で、山陰線が開通してから人が通らなくなった。よくあの道を通ったな。」とのこと。1910年代のことを、お婆さんは昨日の様に思い、道を教えてくれたのでした。それから妙に峠が好きになりました。
峠に駒ノ尾山950mの標識があり、何度か来た山で知れた距離なので登ることにしました。直ぐ日没で真っ暗になり、さらにガスも発生し風も出てきました。お散歩気分で歩きます。

少しアップダウンもありますが、後山・駒ノ尾の尾根道に出ました。ガスがストロボを反射し、近距離で撮影しないと真っ白けになります。
避難小屋の入口ですが、全体を撮ろうとしても真っ白。上の標識に山頂100mと書いてあり、直ぐ横に150mの標識です。これまでの標識も数百m計算が合いません。数百mの誤差は我慢しろってことか。紛らわしい。
夜のガスの中も幻想的で面白い。昼間の方が眺めがよいけれど。

この後同じ道を帰ったのですが、1206mピークの近くで至近距離で鹿に鳴かれビックリしました。普通鹿は人に出会うと、一度逃げて距離が離れてからピーピー大げさに鳴き続けることが多いのですが、近くで大声で鳴かれたので心臓バクバクしました。まったく、小声で鳴いてくれよ。!!

最近、動物の威嚇に「クマ五郎」などと叫びます。五郎という言葉の語尾が、怒鳴るのに響きがよいからです。「オイ、クマ」と叫んでも優しすぎて押しがありません。
本日のコース  別ウインドウで開きます。
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