春のお山3 平成21年4月18日 所在地:鳥取県東部(場所は内緒です)
隣の尾根には人の道がありました。これで一安心。

ここの尾根は横が崩落してとても狭い。
道脇にピンクのイワカガミが咲いていた。
人の道なのでひどい藪もなく道は続く。
雪で折れた木が生育したようだ。
尾根は広くなり楽しい尾根歩きとなる。

下っていると50m程の距離で鹿が鳴いた。

山に入った時に聞いた鳴き声と違い、人の気配で警戒音を発したのだ。私が「オリャー」ど怒鳴ると逃げて行った。
広い尾根に、ミスミソウが生えていないか探したのだが、見つからない。これだけ面積があれば、少しは生えても良いと思うのだが。

後で調べてわかったのだが、ミスミソウは葉柄が短い。その葉の上に落ち葉が積もれば、陽もあたらず消えていくしかない。

急傾斜の尾根なら、落ち葉で覆われることも少なく生き残れるらしい。本当に微妙なバランスで生きているのだ。
雪で曲がった樹木。積雪量は多そうだ。
広い斜面にキク科ヤブレガサ属のヤブレガサが生えていた。

キク科コウモリソウ属のモミジガサ(シドケ)と同じく山菜として食べられるが、少し味が落ちるらしい。私は美味しくない物は食べたくないのでまだ食べていません。
尾根を下っていくと大木が生えていた。
やっと林道に降り立ち駐車地点に戻ります。急斜面に取り付いてから脱出まで2時間半以上経過しました。道のない所を歩くのは体力を消耗します。

林道はこのような段差が数百メートル続きます。下手な地点で尾根を下っても林道に降りられません。

右側の斜面上と、左の林道横が作る角度が、この山の傾斜なのです。
道脇にはミヤマキケマンが咲いています。
羊歯のコタニワタリも。

この山は植物が豊富で、高山ではないがほぼそれに近い植物相がある。楽しいのだが、急傾斜の場所も多く山慣れていても危険だ。
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