鳥越峠 アハハ〜2 平成19年7月8日 所在地:鳥取県・兵庫県境 扇ノ山北方
尾根の道は割に明瞭ですが、最近人の通ったような痕跡はありません。この辺りからイノシシの足跡がありました。
道を進むと、窪地になった笹原に出る。ここで道が判らなくなりました。
地図D地点。

時刻は午後5時12分なのですが、ただでさえ暗い梅雨空に林の中ですからとても薄暗いです。

今使っているデジカメは、暗くなると感度が変わります。しかし写る写真もどんどん暗くなってしまい、何が写っているのか判らないので修正しました。

地形のまま谷を進むと、北側の杉林に出る。目的は東の尾根の峠道なので、杉林から引き返し東側の道を探すが、見つけることは出来なかった。
道が不明なので、県境尾根に直登することにして緩斜面を登る。上方で気配がしたので怒鳴る。イノシシが一頭斜面を駆け下ってきた。幸い20m程横を通り過ぎていった。面白いことにイノシシは尾を立てて走り去りました。大物でした。

一頭だけとは限らないので笛を吹いたり、散々怒鳴り散らした。「ワォー、グワー、オッラー・・・・」言葉遣いが良くないので以下省略。
斜面にある獣道。傾斜が強くなってきました。
緩斜面を登ると、傾斜の強い斜面が目の前に立っていた。

何処を登るかと右左に移動して調べると、踏み跡がありました。獣道ですが無いよりマシ。
アハハ〜〜 指の跡がくっきり。
何だかイノシシの道にしては歩きやすいと思ったらクマの踏み跡でした。さっき怒鳴り散らしたからもう居ないでしょうが。

平成17年8月、1.2km北にある牛ヶ峰神社の本殿裏で、クマに吠えられました。だから、今日も居るだろうと思いましたが・・・・。
ストロボでフラットに見えますが、目で見ると凹凸がはっきり見えます。足跡の幅は私の手の甲の幅より大きい。
私が見た足跡では最大クラスのクマです。念のため、また怒鳴り散らして笛を吹きます。
更に歩くとクマが足を滑らせた跡がありました。

クマのくせに、この程度の傾斜でだらしない奴だ。
上の木の葉を拡大。
左の葉は全く萎れていません。これはヤバイと思ったのですが、中央の葉の表面に乾いた土があり、少し時間が経っているのが判ります。右下は爪の跡でしょう。

今日歩いた足跡でしょうが、どの位時間が経っているのでしょう?狩猟の勉強をしていないのでよく判りません。

私は昔から渓流釣りで、クマの居ると言われる場所を散々歩いてきたのですが、やはりクマは怖いです。
クマの踏み跡を丹念にトレースして、道の崩れた跡に出ました。左下から、今立っている位置に出ました。

踏み跡は非常に僅かで、崩落してから多くの人が歩いた様子は見られません。
地図E地点。
後ろを振り返ると、今日の目的の牛ヶ峰と扇ノ山を繋ぐ道がありました。この道の存在を確かめに来たのです。何の目的でいつ頃作られた物なのかは不明です。道の大きさからして、かなりの通行があっものと思われます。戦後の植林が盛んだった時の道かも知れません。

時間が遅くなったので、ゆっくりしていられません。鳥越から海上への道は、現在地の北側です。先程の崩落跡を越え道を北に下ります。
峠に着きました。笹の中を探したわけではないですが、道の明確な痕跡はありません。もちろん、笹は密生ではないので何処でも歩けます

奥の北方向の尾根に、かって道があったのかは不明。東の海上方向も切り開き等は見えない。

西の鳥越方向は道の跡があったようだが、この時は勘違いをして南西方向を探してしまった。後で航空写真を見て考えると、真西の杉林方向へ道があったのかも知れません。地図F地点。
峠にはコンクリートの標識が。
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